製造と臨床試験を担当してきた米子会社テルモハート(ミシガン州)が明らかにした。 国産技術だが、承認に時間がかかる日本に先駆け、海外で使われるようになる模様だ。
患者の腹腔内に埋め込むデュラハートの本体は、赤松映明・京都大名誉教授らが考案した「磁気浮上型遠心ポンプ」で、磁石の間に浮かせた羽根車を回して血液を押し出すという。
体外の電池で動き、弱った心臓の働きを補う。軸受けも人工弁もないため、血液が固まりにくく、耐久性に優れており、心臓移植までの「つなぎ」ではない、長期使用できる新しい人工心臓としても期待されている。
テルモは実用化を急ぐため、承認の遅い日本を避け、欧州からのスタートを選び、04年1月からドイツ、オーストリア、フランスの計4病院で臨床試験を始め、33人に埋め込んだ。
6カ月以上装着した患者は12人で、うち4人は1年を超えた。
13人は心臓移植を受けたが、移植を断ってそのまま装着を続ける患者もいるという。
また人工心臓そのものが原因と見られる死亡はなかったとされる。
ドイツで承認を得たことでEU(欧州連合)各国で販売できるが、米国、日本でも申請準備を進めるという。

