参加者は主催者発表で11万人だという。
米兵による少女暴行事件を機に8万5000人が基地の整理・縮小などを訴えた95年10月の大会を大きく上回る「島ぐるみ」の集会となった。
参加者は検定意見の撤回と記述の回復を求める決議を採択したという。
大会は県議会各派や県PTA連合会など22団体で作る実行委員会が主催し、壇上には、独自に大会を開いた先島諸島の自治体を除く全36市町村の首長や議長らが並んだという。
沖縄戦体験者で実行委員長を務める仲里利信・県議会議長は「歴史的事実がねじ曲げられることは絶対に許すことはできない。県民大会は、住民を巻き込んだ悲惨な地上戦の惨禍に見舞われた沖縄が全国に発信する警鐘だ」とあいさつしたという。
仲井真弘多知事も「文部科学省は県民の度重なる要請行動を真摯に受け止めることなく、撤回要求に応じていない。強く抗議し、遺憾の意を表明する」と述べたそうだ。
沖縄戦の際、渡嘉敷島で「集団自決」の現場にいた吉川嘉勝さん(68)は、集団自決が起きたのは日本軍がいた島だけだった、と指摘したうえで、「日本軍の関与がなければあのような惨事は起こらなかった、と結論づける事実は山積している」と訴えたそうだ。
教科書を使う立場から読谷高校3年の津嘉山拡大さん(18)と照屋奈津美さん(18)も意見を述べたという。
採択された決議では、「事実を正しく伝えることは我々に課せられた重大な責務」とし、文科省に検定意見の撤回を求めている。
大会後、仲井真知事は記者団に「ある種のマグマというかエネルギーが爆発寸前にあるのではないかと予感させるような大会だった」と述べた。
文科省はこの教科書検定問題について「専門的な調査審議に基づいて実施された」として、検定意見は変更しないとの立場を貫いている。
しかし、複数の教科書執筆者から訂正申請をめざす動きが出始めているのも事実だ。
事実を教科書で明らかにするのも我々の責任ではないだろうか!

