岩石や金属でできた「地球型」惑星では、水星と地球だけがいまも磁場をもつため「液体核」などの共通点があると指摘されていたが、その「証拠」が初めて得られた形だ。
観測チームが地上のレーダーを使って水星が反射する電波をとらえ、動きを詳しく調べた結果、水星の自転にわずかな「ゆらぎ」があることなどを確認し、「核の少なくとも一部は溶けている」と結論づけたという。
液体核が存在する可能性は「95%」としている。
地球では、液体核の対流が磁場を保つ働きをしているとされる。
ただ、水星の重さは地球の5%ほどしかなく、なぜ内部が核を溶かすほど高温になるのか、どんな物質が溶けているのかなど、実態はわかっていない。
今回の成果は、惑星形成や磁場が維持される仕組みを知る手がかりになると期待されている。
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