2006年10月31日

「ひので」画像初公開へ

 宇宙航空研究開発機構は、M5ロケットで9月に打ち上げた太陽観測衛星「ひので」の初画像を公開した。

 太陽表面の姿や、太陽の大気(太陽コロナ)中で高温のガスが活発に活動している様子を、世界最高レベルの精度でとらえたものだ。

 ひのでは、可視光(人の目で見える光)、X線、紫外線の3種類の光で太陽を観測する日米英共同開発の望遠鏡を搭載している。
 解像度は従来の衛星の2倍以上だ。

 初画像は、高温ガスがわき出して泡が密集したような構造をした太陽表面や、太陽コロナの中で100万〜300万度の高温ガスが集まっている様子をはっきりとらえていた。
 こうした現象は、太陽を取り巻く強い磁場で起きるとされ、太陽の成り立ちを知る重要な手がかりになるという。
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2006年10月27日

評価が低い宇宙輸送機

 総合科学技術会議(議長・安倍首相)は、来年度予算の概算要求に盛り込まれた各省庁の科学技術施策379件(計9650億円)を、S、A、B、Cの4段階で順位付けした評価結果を発表した。
 財務省が新年度予算案に反映させるという。

 計画の見直しを求めるC評価は47件だった。
 国際宇宙ステーションの日本の実験施設「きぼう」へ物資を補給するHTV輸送機の開発(文部科学省)のうち、2号機以降は「スペースシャトル等の計画変更によるリスクを最小限にする必要がある」とした。
 高血圧や糖尿病、がん、痴呆などに関連するたんぱく質のデータベースをつくる創薬基盤推進研究(厚生労働省)は「これまで成果があまり認められない」、まったく新しい原子力技術を開発する革新的原子力システム技術委託費(文科省)も「研究成果の社会への情報発信方法などを見直す必要がある」といずれもC評価とした。

 積極的に実施すべきS評価は、「次世代スーパーコンピューターの開発利用」(87億円)、「地球深部探査船ちきゅうによる掘削技術の開発」(63億円)や「沖縄科学技術大学院大学構想の推進」(94億円)など、大型プロジェクトを中心に55件だ。
 今年度実績では、C評価の事業予算は前年度から平均30.1%削られ、S評価は15.7%増えている。
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2006年10月24日

LNGエンジンロケット開発続行へ

 世界初の液化天然ガス(LNG)エンジンを搭載する官民協力のGXロケットについて、宇宙開発委員会の小委員会は、計画を変更したうえで開発続行を認める中間評価をまとめた。
 LNGエンジン開発が難航していることについて「技術的見込みが甘く、官民の連携が不足している」などと批判し、進み具合を1年半後に改めて評価する条件を付けた。
 変更で民間へのエンジン引き渡しは5年遅れの10年度となり、予算も約250億円の追加が必要となる見込みだ。

 GXロケットは、H2Aロケットよりひと回り小さい全長約48メートルで、中小型の人工衛星を高度800キロ程度の低軌道に、安く打ち上げることを目指している。

 石川島播磨重工業などが出資したギャラクシーエクスプレス(GX)社、文部科学省・宇宙航空研究開発機構、経済産業省の3者が開発費450億円を負担し、02年度に開発が始まったが、LNGエンジンの開発が思うように進まず、遅れを取り戻すため、GX社と宇宙機構が、当初の計画とは異なる手法への計画変更を申し出ていた。
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2006年10月21日

大型の日本画をデジタル画像に写し取るスキャナー開発へ

 屏風や襖絵など大型の日本画を高精度なデジタル画像に写し取るスキャナーを開発したと、京都大の井手亜里教授や大日本スクリーン製造、科学技術振興機構のグループが発表した。
 取り込んだ画像を顔料のデータベースと連動させるシステムも同時に開発し、文化財の修復や保存にどんな材料が必要かを判断するのにも役立つ。

 装置は高さ2.5メートル、幅1.2メートルだ。
 約120キロあるが、三つに分解して運べるそうだ。
 文化財の電子化はデジタルカメラによる撮影が多いが、画像に生じるゆがみなどが課題だった。
 新システムは、ゆがみがないうえ、撮影のために当てる光も少なく済み、文化財を傷める心配がないという。

 データベースでは、約600種の顔料に加え、時代や流派による技法の違いを識別できる。このため、絵の一部分に後世の修復があっても判別が可能とされる。

 すでに、九州国立博物館や二条城などで試験利用が始まっている。持ち運べるので、海外に流出した日本画の修復にも活用でき、グループにはフランスや韓国から共同研究の打診が来ている。
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2006年10月18日

探査船ちきゅう掘削中止

 海洋研究開発機構は昨日、地球深部探査船「ちきゅう」が9月から続けていた青森県下北半島沖での試験掘削を中止すると発表した。
 台風なみの低気圧が通過した今月7日、海底に固定した装置と船から垂らした掘削用パイプを切り離す緊急避難の作業が間に合わず、両者をつなぐ棒が大きく曲がって、交換修理が必要になったためだ。

 科学掘削の世界最深記録となる海底下2200メートルへの到達は、次回の掘削へ持ち越された。

 ちきゅうは今冬から来夏にかけてインド洋などで資源探査をした後、来秋、紀伊半島沖の熊野灘での掘削から本格運用を始める。
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2006年10月14日

日本製月周回衛星公開へ

 来年夏に打ち上げ予定の月周回衛星「SELENE(セレーネ)」が、茨城県つくば市の宇宙航空研究開発機構筑波宇宙センターで報道陣に公開された。
 セレーネは、月面を細かく観測して月の起源や進化のナゾに迫る、米アポロ計画以来の本格的な月探査衛星だ。
 主衛星(3トン)と、2基の副衛星(いずれも50キロ)で構成されている。

 主衛星は、副衛星のほか、月面の撮影用カメラや、月面から反射するエックス線、赤外線などを検知する12種類の観測機器を搭載している。
 月の上空100キロの軌道を周回して、1年間にわたって月の元素や鉱物の分布、地形などを調べる。
 副衛星は、月に到達した後に主衛星から切り離され、主衛星と連携して、月の重力を精密に調べる。
 セレーネの総開発費は約550億円だ。
 同センターで最終的な性能試験を行い、来年3月には、打ち上げ場がある鹿児島県の種子島宇宙センターに運ばれる。
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2006年10月11日

高濃度酸素と学習

 松下電器産業は本日、代々木ゼミナールや名古屋工業大学との共同実験で、高濃度の酸素を吸えば記憶力がアップすることを確認した、と発表した。
 松下は高濃度酸素の吸引機器を市販しており、今回の結果について「受験生から中高年まで幅広い学習分野で応用が期待できる」と話している。


 代ゼミの生徒約80人を2つのグループに分けて英単語の試験を行った後、学習時間を取らせて再試験をし、新たに覚えられた単語数を比較した。

 空気中の酸素濃度約21%を上回る約30%の高濃度酸素を吸いながら学習したグループは、吸わずに学習したグループと比べ、新たに覚えられた単語数が約15%増えたという。
 また名古屋工大との共同研究で、高濃度酸素を1日1時間、計21日間吸引させたラットの脳の遺伝子を解析したところ、それまで休止していた、学習や記憶に関連する遺伝子26個の機能が働き始めていた、という。
 名古屋工大大学院の藤墳規明教授(物質工学)は「高濃度酸素を吸引すれば、脳内で学習や記憶に関与する海馬体の神経細胞が活性化すると考えられる」と話している。
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2006年10月09日

東大の時計が世界の一秒を決める

 世界中の時計が示す1秒を決める「標準器」について、東京大学で開発中の光格子時計が次世代候補に浮上した。
 10日からフランスで開かれる国際度量衡委員会で正式候補として承認される見通しだ。

 光格子時計のデータは原理的には、100億年に1秒以下の誤差しか出ない。
 標準時の基になる次の標準器が最終的に決まるのは10年以上先だが、五つの候補の中では最高性能になる可能性があり、採用の期待が高まっているという。

 光格子時計は東大大学院工学系研究科の香取秀俊・助教授が2001年に発表した。
 何本ものレーザーを格子状に交差させて、その間にストロンチウム原子1万個を固定する。
 この原子が吸収・放射する光の周波数を基に1秒を決めるという。

 周波数を測定する時の誤差がごくわずかあるため、原子の数を増やして精密にするほど時間が正確になる。
 候補に挙がる水銀やイッテルビウムを使った欧米発の次世代時計では、原子が1個だが、光格子時計は最終的に原子100万個の活用を目指すとしている。

 正確さに注目した米、仏の研究所が光格子時計の手法で良好なデータを出したため、発表から5年で候補に浮上した。
 産業技術総合研究所計測標準研究部門の大嶋新一・主幹研究員は「将来性のある技術で、海外での研究も加速しており、有力な次世代候補になりうる」と話している。
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2006年10月06日

日の丸検索エンジン

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の和才博美社長は本日、インターネットの検索エンジンについて「日本が自前で基盤技術を開発することが重要だ」と述べ、「日の丸検索エンジン」の実現を目指す考えを示した。 経済産業省が関係企業に呼びかけて動き出した「次世代検索エンジン」の共同開発プロジェクトに、NTTグループの技術を提供して積極的に加わる姿勢だ。

 ネット上の膨大なサイトの中から欲しい情報を探し出す検索エンジンは現在、グーグル、ヤフー、マイクロソフトの米3社が9割程度のシェアを握っている。
 NTTコムの子会社NTTレゾナントが運営する検索サイト「goo」も、基盤となるデータベースはグーグルから提供を受けている。

 和才社長は「日本語は特殊な言語で、検索には特殊な処理技術が必要だ。検索エンジンのデータベースも含めて、日本独自の開発を進めることが重要だ」との認識を示した。
 そのうえで「いまの検索エンジンは知りたい情報にたどり着くのに時間がかかりすぎる」と指摘し、利用者のくせや好みを蓄積して情報を絞り込んだり、パソコンや携帯電話など機器に応じて見やすく表示したりする技術が必要だとした。
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2006年10月01日

世界初の快挙

 中国科学院プラズマ物理研究所は、核融合実験装置EASTが、超伝導コイルを使った放電実験に成功したと発表した。
 新しいエネルギー源の開発を目指し、日米欧中などが協力する国際熱核融合実験炉ITERと同じ方式の炉で、超伝導コイルでの実験成功は世界初だ。
 ITER実現に向けて貴重な研究成果を提供しそうだ。
 同研究所のホームページなどによると、実験では重水素と三重水素を核融合させ、約1億度の高温プラズマを約3秒保つことができたという。
 炉はトカマク型と呼ばれ、世界の核融合研究の主流だ。
 トカマク炉で一部に超伝導コイルを使った実験はあるが、全体に採用したのは今回が初めてだ。

 コイルは、高温のプラズマを閉じこめる磁場をつくったり、プラズマに大電流を流したりするのに使う。
 核融合を実用化するには長時間連続して大電流を流す必要があるが、コイルの線材に通常の銅などを使うと焼き切れる危険があり、超伝導技術は欠かせない。
 韓国が超伝導炉を建設中のほか、日本原子力研究開発機構の核融合臨界プラズマ試験装置JT60でも、銅から超伝導材に改造する計画がある。

 8月にEASTを見学した原子力機構の牛草健吉グループリーダーは「昨年末から実験準備を進めてきたが、これほどの成果は驚きだ。中国の意気込みの高さを示している。総延長10キロ以上ある配管を一つひとつチェックして実験に臨んだと聞いており、進め方もきちんとしている」と話す。
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2006年09月25日

板垣さん、またも新星発見

 国際天文学連合(IAU)は、山形市の板垣公一さん(58)が、超新星2006gsを発見した、と発表した。
 おおぐま座の方向にあり、明るさは17等級だという。

 板垣さんによる超新星発見は今月3個目、通算で23個目の発見で、自らが持つ日本でのアマチュアによる超新星発見の最多記録を更新した。

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2006年09月23日

M5ロケット打ち上げ成功

 太陽観測衛星を載せた国産ロケット「M(ミュー)5」の7号機が本日午前6時36分、鹿児島県肝付町の宇宙航空研究開発機構・内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられ、衛星の切り離しに成功した。
 衛星は「ひので」と命名された。
 M5は今回での「引退」が決まっており、宇宙機構は2010年をめどに一回り小さい後継ロケットの開発を目指す事になる。

 「ひので」は高度300キロ余りでM5から分離され、太陽電池パネルが正常に開いたことが確認された。
 91〜01年に運用された「ようこう」の後継となる3代目の太陽観測衛星で、3種類の望遠鏡を搭載している。
 3週間後に自らの噴射で高度630キロを南北に周回する軌道に移り、2カ月後から太陽を取り巻くコロナで起こる現象などの観測に入る。

 M5は97年から科学衛星などの打ち上げに使われてきた固体燃料ロケットで、全長30.8メートルだが、衛星を予定の軌道に乗せられなかった4号機を除き、今回で計6機が成功した。

 宇宙機構は今後、全長24メートル程度の固体燃料ロケットを開発する予定だ。
 1機あたりの打ち上げ費用を3分の1の25億円以下にし、搭載する衛星も小型にして効率化を図るとしている。

 M5責任者の森田泰弘・宇宙機構教授は「個人的には飛び立った瞬間、涙をこらえたが、新しい時代に入っていくための見事なスタートを切ることができた。いい所は次に生かしたい」と話した。
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2006年09月19日

オリオン座の若い星の映像観測成功

 オリオン星雲でガスを噴き出して輝く若い星の周囲の姿を、国立天文台と名古屋大、京都大などの研究グループが赤外線の観測をもとに画像化することに成功した。
 グループは「星が進化する様子をとらえた重要な画像」としている。

 南アフリカにある口径1.4メートルの赤外線望遠鏡を使い、オリオン座の中にあって、地球から約1500光年離れたオリオン星雲のBN、IRc2という二つの星の周辺を観測したという。
 誕生後100万年以下の若い星で、BNは太陽の約7倍以上、IRc2は約25倍の質量があるとみられる。

 星が噴き出すガスに反射した、その星の光に絞り込んで観測したのだそうで、扇状に広がるガスを浮かび上がらせることができた。
 差し渡し約2光年に及ぶ噴出ガスの全体像をとらえたのは初めてという。
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2006年09月17日

太陽系第10惑星と呼ばれていた星が「エリス」に・・・

 国際天文学連合(IAU)は、昨年「第10惑星」と呼ばれて話題になった矮惑星2003UB313を、ギリシャ神話の不和の女神にちなんで「エリス」と名付けたと発表した。

 エリスは海王星より外側にある、冥王星と同じような氷でできた星だ。
 03年10月に見つかり、冥王星より大きいことが昨年わかった。
 IAUが新しく惑星の定義を決め、冥王星を惑星から外す大きな要因となった星としても知られる。

 また、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所がウェブで公開している小天体データベースには、IAUによって小惑星と共通の通し番号134340番を割り振られた冥王星が、エリスなどから2日遅れで登録されたという。

 遅れの理由を、太陽系部門の責任者ドナルド・ヨーマンス博士は「ソフトの変更に時間がかかった」と説明している。
 同研究所にはIAUの惑星の定義に反対の声もあり、登録遅れもその意思表示かと憶測を呼んだが、「ウェブでは個人的意見の表明を慎んでいる」という。
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2006年09月11日

冥王星は134340番へ

 国際天文学連合(IAU)は、8月の総会で惑星から除くことが決まった冥王星に対し、小惑星と共通で使う通し番号「134340番」を割り振ったと発表した。
 IAUの惑星の定義には米国を中心に反対運動もあるが、今回の登録で冥王星「降格」の既成事実化が一段と進んだといえる。
 これまで、冥王星を含む海王星以遠天体など衛星や彗星以外の小天体は、観測で軌道が定まると正式登録され、IAUの小惑星センターが通し番号を付けてきたという。
 同センターは98〜99年に、冥王星に切りのいい小惑星番号1万番を付けようとしたが、米国世論の強い反発で断念したことがある。
 今回のIAUの定義で、小惑星などの中で自分の重力で丸くなっているものを特に矮惑星と呼ぶことになった。
 冥王星より大きいため以前に「第10惑星」と呼ばれていた矮惑星2003UB313には136199番が割り振られた。
 同じく矮惑星に分類されたセレスは、最初に見つかった小惑星として1番が割り振られている。
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2006年09月08日

隕石の故郷は小惑星帯だった

 地球に飛来する隕石の多くは、火星―木星間の「小惑星帯」からやってくることが、宇宙航空研究開発機構の探査機はやぶさが観測した小惑星イトカワのデータから裏付けられた。
 隕石は小惑星由来と考えられてきたが、隕石に光を当てて反射する光と、地球で観測する大部分の小惑星の光のパターンが微妙に違うことが謎となっていた。
 はやぶさは昨年10月、イトカワに約5キロ・メートルまで接近して地表を観測した。
 研究チームは観測データから、イトカワの「TSUKUBA」と名付けられた場所の近くに、明るい部分と暗い部分があることを見つけた。
 それぞれの光のパターンを解析すると、暗い部分は、太陽からの高エネルギー粒子や微小隕石の衝突の影響で表面の鉱物組成が変化し、鉄の微粒子で覆われていることが判明し、明るい部分は鉄が少なく、隕石のパターンとほぼ一致したという。

 地球からの観測データは、この両方の部分のデータを仕分けせずに見ていたことになる。
 はやぶさの近接観測が威力を発揮した形だ。
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2006年09月05日

超新星発見!

 山形市のアマチュア天文家板垣公一さんが、超新星と新星を1個ずつ発見、国際天文学連合に認定された。
 板垣さんによると、今月4日未明、くじら座にある銀河NGC232の中に16等級の超新星を見つけ「2006et」として認定されたという。
 これで板垣さんが発見した超新星は21個となり、自らが持つ国内の最多発見記録を更新した。
 超新星は恒星が一生の最後に大爆発して明るく輝く現象だ。
 また、板垣さんは今月3日夜、アンドロメダ銀河の中に新星を発見し「2006−09a」として認定された。
 新星は隣の星から降り積もったガスが爆発して急激に明るくなる現象で、その後は爆発前の状態に戻る。
 今回の新星も、発見時からしばらくは明るさを増したが、その後、暗くなり始めたという。

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2006年08月30日

127億光年先のブラックホール

 約127億光年離れた宇宙に、非常に明るく輝く天体「クエーサー」があるのを、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の後藤友嗣研究員がハワイにある国立天文台のすばる望遠鏡などを使って発見し公表した。
 クエーサーは、その中心にあるブラックホールにガスが落ち込む際に強い光を放っていると考えられており、今回の観測結果は巨大なブラックホールの存在を示している。
 後藤研究員によると、これまでに見つかったクエーサーの中で11番目に遠い場所にあり、質量は太陽の約20億倍にもなる。
 誕生直後の宇宙では、原子は電子と原子核が分離した電離状態にあった。約30万年後にいったん結合し、その後再度、電離したと考えられている。再電離の時期など詳細は分かっていなかったが、今回のクエーサーからの光を分析すると、この場所では既に約127億年前の時点で再電離していたことが判明したという。
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2006年08月24日

スペースシャトル後継機はオリオン

 米航空宇宙局は、2010年に退役するスペースシャトルの後継機となる新たな有人宇宙船(CEV)を「オリオン」と命名したと発表した。
 最も明るい星座の一つで、広く知られている「オリオン座」から名付けたという。

 オリオンは、直径約5メートルのカプセル型で、最大6人搭乗できる。
 オリオンは新型ロケット「アレス1」に搭載される予定で、14年までに国際宇宙ステーションに向けた初飛行を行い、20年までに月に向かう計画だ。

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えっ?今度は冥王星が惑星から除外??

 惑星の新しい定義を議論している国際天文学連合(IAU)は昨日、プラハで開会中の総会で、太陽系の惑星を現在の9個から12個に増やす16日発表の案を修正し、冥王星を外して8個とする案をまとめた。
 ほかの惑星と比べて小さく、公転軌道が傾いている冥王星を惑星として扱うことなどに反対意見が続出したためだ。
 IAUは新提案への意見も参考に、今日にも最終案をまとめて採決する方針だが、新提案に対しても反発が出ることが予想され、議論の行方は不透明になっている。

 国立天文台に入った情報では、修正案は同じ軌道にあった天体が合体して惑星が成長するとの理論に基づき、惑星を「恒星の周りを回り、その軌道上で主要な天体」などと定義する。
 これによると、海王星と軌道が交差し、周辺に多くの小天体が見つかっている冥王星は、惑星から格下げされることになるのだそうだ。
 12個とする案では惑星とされた、小惑星セレスや冥王星の衛星カロン、米観測チームが発見して「第10惑星」と主張した2003UB313も惑星と扱われない。
 16日に公表された当初案では、惑星を「自己の重力で球形を保ち、恒星の周りを回る恒星でも衛星でもない天体」などとして、セレスやカロン、2003UB313を惑星に加えるとした。
 しかし、これでは今後も研究の進展で惑星が次々と増えてしまいかねないことなどから、反対意見が続出した。
 冥王星は1930年に発見されて惑星と考えられたが、その後の観測で他の惑星と比べて極端に小さいことがわかった。
 さらに近年は、2003UB313のような冥王星と同程度の天体が、海王星より外側の軌道で相次いで発見されている。

 このため、天文学者の間では「冥王星は惑星でない」という意見も根強い。当初案は、一般には惑星として定着している冥王星の地位を守るために出た、苦肉の策だったとも言える。

 一方で、冥王星の発見者が米国人だったことから、米国では冥王星を惑星から外すことへの反対は大きい。IAU総会の参加者の中には「もっと議論をすべきだ」と、採決の先送りを求める意見も出ている。
posted by ひで at 08:25| 奈良 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 科学 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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