川に生息するイルカで、絶滅寸前の
中国のヨウスコウカワイルカを救おうと、世界各国のイルカ研究者が集まり、11月初旬からこれまでにない大がかりな調査に乗り出す事がわかった。
揚子江を船で約3000キロ航行し、頭数を数え、捕獲して保護することも検討している。
揚子江の環境は年々悪化しており、まずは種の保存が急務だ。
調査に参加するのは、中国科学院水生生物研究所の研究者らをはじめ、日本人2人を含む米国やスイスなどの約30人だ。
湖北省の三峡ダムに近い宜昌から上海までの1500キロを船2隻で往復しながら、6週間かけて頭数を数えるという。
また、その活動の中で特殊な水中
マイクでイルカが水中で発する音を識別する役割を日本が担う事になった。
ヨウスコウカワイルカは、1940年ごろには2000頭近くいたが、ダム建設や人口増加などで数が減った。
80年代からは石油化学関連工場などからの汚水が流れ込み、餌になる魚が少なくなって、激減した。
漁業者による混獲も追い打ちをかけた。
流域各地で行った98年の調査では、見つかったのは5頭。全域でも数十頭しか生息していないのではないかとみられている。
音響調査を担当する独立行政法人水産総合研究センターの赤松友成主任研究員(42)は「もうすでに絶滅している可能性も考えられるほど危険な状況。全域の一斉調査はこれまでになく、今後の基礎になるデータを把握したい」と言う。
調査隊は、今回生息が確認されれば、来年以降に捕獲して、湖北省石首市にある保護区の湖に放すことを考えている。
調査隊長の王丁・同研究所副所長は「最終的な目標は、揚子江にイルカがすめる環境を取り戻すこと。しかし、今の経済発展を考えると、非常に難しいと言わざるをえない。まずは、種だけでも存続させたい」と話している。
posted by ひで at 08:45| 奈良

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