飼育員はトラの侵入を防ぐ扉が開いた状態でトラ舎の寝室に入り、隣室から移動してきたトラに襲われたとみられ、同園は扉を閉め忘れた可能性があるとの見方を強めている。
同園はトラ舎で、アムールトラのオス・ビクトル(11歳)と、メス・アオイ(3歳)の2頭を飼育しており、トラ舎は東西2区画ある寝室とグラウンドのほか、各区画を結ぶ内部通路からなるという。
園によると、飼育員はトラ舎の清掃やえさやりのために東側の寝室に入室し、その際、アオイは隔離されたグラウンドにおり、ビクトルは西側の寝室か通路付近にいたとみられるそうだ。
しかし東西の寝室と通路を仕切るステンレス製の扉が2カ所とも開いたままだったため、通路を通って東の寝室へ移動したビクトルが飼育員を襲撃し、引きずるようにして西の寝室へ移したとみられる。
各区画の扉は2階の職員用通路で遠隔操作できるもので、えさを与えたり清掃したりするために入室する際は、必ず各区画を仕切る扉を閉めてトラの侵入を防ぐ決まりになっているそうだが、事故当時、トラ舎にいた飼育員は事故にあった飼育員のみで、扉に故障はなかったという。

